紫外線硬化型樹脂(非嫌気性)の塗布方法

紫外線硬化型樹脂(以下UV樹脂)の塗布方法について説明します。

UV樹脂には大きく分けて嫌気性を持たない物と、嫌気性を持つ物の2種類の樹脂があり、今回は嫌気性を持たないUV樹脂の塗布方法をご紹介します。

UV樹脂をいれるバレル(シリンジ)は、周囲の光の中の紫外線でUV樹脂が固まってしまわないように、遮光性がある専用バレルを選定する必要があります。

UVバレル

UV樹脂専用バレル

UV樹脂は比較的に低粘度の物が多く、先端塗布ニードルの針先の内外径の選定が重要になり、液タレが少なくなるように細くて狙った塗布量を吐出できるニードルサイズを選定する必要があります。

金属ニードル

金属ニードル

それでも液タレは発生しやすいので、エアー式(空気圧で液剤を押す)塗布方式の場合はコントローラについているバキューム(負圧発生)機能を効かせて、ニードル先端から液がタレず空気を吸い込まないちょうど良い具合に調整することが重要になります。

低粘度のUV樹脂の塗布量のばらつきを抑えるには、ディスペンサコントローラは空気圧を調整するレギュレータは調整精度が高い精密レギュレータの低圧仕様(100kPa〜200kPa Max)が搭載された機種を選定することが重要になります。

AD5000DX

精密レギュレータ搭載コントローラ

上記以外にも、塗布量や塗布時間、塗布する対象のワークの材質、塗布位置とニードル先端とのクリアランス(隙間)などの、いろいろな条件を考慮して塗布方法を選定する必要があります。

UV樹脂塗布システムの構築をお手伝いさせていただきますので、お気軽にお声かけください。